――創業3年目で場内設備整え、5年目でクリーンルーム導入
創業時は私一人でブローカーさんに、協力会社さんに協力をしていただいてました。会社立ち上げてから3年目に現在の倉庫社屋を借りられることになりまして、それから大々的に場内のほうの設備投資をしました。
初めは一般雑貨がメインでやっていたんですけど、5年目からクリーンルームのほうを立ち上げて、より一層品質を重視してその環境でできるような案件を取り入れてきたというところです。
――作業案件規模やロット目安は
強いて言えば一番大きな案件ですと、ネックリングにおまけを入れる作業を1カ月で500万個です。この間でしたら、マスクの検品です。これ協力会社も含めまして、約200万枚ほど検品をおこなったりとかもしてます。
あと某食品会社さんの什器を毎年6万から7万台作成しているんですけど、6年間もいただいてましてノークレームです。什器というのはこういったディスプレイです。
――『クレームを出さないために』気をつけていること
うちのアピールポイントとしては「クレームが少ないこと」なんですが、そのためにはお客さまと綿密な打ち合わせをさせていただいています。逆に言うと確認確認で嫌がられるところはあるかもしれないんですけど、それほどうるさくしています。
当社としては、これは社員にも話はしているんですけど、「もうお客さまの上を行け」と「お客さまが5しか言わなかったら、うちは10の言葉で考えましょう」ということでやっています。
――『品質と環境』のマッチングが重要
基本的なご提案だったり、最初の段階での案件の整理というか、まとめて形を作るのはもう私が取りまとめていますのでご安心頂いているようです。やはり「品質と環境」です。品質と環境をまずお客さまとマッチするのか、そのあとにコストと納期です。
――必ずお客様に『現物での確認と初回立ち会い』を徹底
打ち合わせしてから「現物での確認、あと初回立ち会い」を必ずお願いをしています。お客様に直接作業場に来ていただてます。それができない場合は画像で確認をしたりとか、サンプルを送ってやり取りをしたりとかというのは必ずおこなっています。ゴーサインが出ない限りは見切り発進は絶対しません。
スタート時が、うち9時からスタートなんですけど、下手するとお客様が「10時からじゃないと来れない」って言ったら10時まで待機しています。ご了承の上、納期からズレることもございます。
――お客様に『信頼頂いているポイント』
梱包屋にしてはちょっと珍しいみたいです。そのへんはあるみたいですが(笑)、要は「最後まで案件をやり遂げる」ところです。ダメだと思ってもいろいろこちらでも最善を尽くしたり、ご提案をして他でやるとしてもこういう風にやったほうがミスがないですよっていうアドバイスをしたりとかもしています。コンサルに近いですね。